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業種や役職に関係なく、ベトナムで生まれ育った人を受け入れる際に知っておくべき文化の違い、すれ違いが生まれやすいポイント、必要な支援についてまとめています。
ベトナム出身の外国人社員をこれから受け入れるすべての企業に参考になるはずです。

ベトナム出身の人材は、まじめで礼儀正しく、チームの一員として協調して働く姿勢が強いことが特徴です。 日本の文化や生活に親しみを感じている方も多く、製造業・介護・外食・建設など幅広い業種で受け入れが進んでいます。
2025年上半期の新規ベトナム国籍の在留資格別の人数※は以下となっています。
「技能実習」「技術・人文知識・国際業務」在留資格は、それぞれもっとも多い国※となっています。
言語や労務管理の違いによるトラブルが発生することもあります。 本ページでは、ベトナム人社員を採用・受け入れる際の制度・文化・マネジメントの要点を整理し、円滑な受け入れのポイントを解説します。
ベトナム人社員の在留資格は、就労内容に応じて異なります。 主な在留資格は次のとおりです。
ベトナムは日本との協力覚書(MOC)により、技能実習・特定技能の制度が整備されているため、比較的手続きが進めやすい国のひとつです。 ただし、監理団体・登録支援機関の選定が重要であり、サポート内容の質に大きな差があります。
一般的な手続きの流れは以下の通りです。
書類作成には時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールが必要です。 監理団体を通じて受け入れる場合も、企業として契約書や労働条件通知書の内容確認は必須です。
初めての受け入れ企業では、専門支援会社を利用することで、手続きから生活支援まで一括で対応できます。
ベトナム人社員は、安定した雇用と明確なルールを重視する傾向があります。 契約時には、仕事内容・給与・勤務時間・休日をわかりやすく伝えることが重要です。
また、家族志向が強いため、家族への仕送りを重視する人も多く、給与の安定性が職場定着に大きく影響します。
ベトナムは仏教を中心とした多宗教国家であり、文化的には日本と共通点も多くありますが、以下の点に注意が必要です。
文化的背景を理解し、「叱る」よりも「教える」姿勢を持つことが信頼構築の第一歩です。
ベトナム人は母国の食文化を好み、日本食の味付けや日本の冬の寒さ・乾燥、四季の変化に慣れるまで戸惑うことがあります。仏教徒が多く宗教的制約は少ないものの、ベジタリアンや宗教上の食事制限が必要な場合もあり、テトなど伝統行事の理解や職場での配慮は信頼関係の構築につながります。
家族・仲間意識が強く、単身赴任者は孤立やホームシックになりやすいため、生活面や相談窓口でのサポートが重要です。日本の習慣や行政手続きへの適応には時間がかかるため、生活オリエンテーションや書類手続きの二言語案内が有効です。安心して働いてもらうために、定期的なフォローアップや職場ルールの明確化、労働条件の説明なども大切です。
ベトナム人社員は、日本での生活環境に慣れるまでに時間がかかることがあります。 とくに若い実習生の場合、初めての海外生活で不安を感じることが多いため、生活立ち上げ時に同行支援を行うことが大切です。
以下のような場面でサポートが必要です。
ベトナムの賃貸契約と比較して、高額な初期費用や保証人制度に抵抗を感じるようです。
初期費用の内訳を詳細に説明し、家賃以外の費用(管理費、更新料など)も伝え、初期費用の総額を事前に明示しておくことが重要です。また、保証会社への加入手続きの代行やフォローが必要です。
ベトナムの医療システムとの違いや、日本の病院での待ち時間の長さ、予約制に戸惑うようです。
健康保険加入を最優先し、保険適用開始までの流れや医療費の自己負担の仕組みを分かりやすく説明します。家族帯同の場合は特に医療への関心が高いため、受診の際の病院探しをフォローし、医療通訳サービスを案内できる体制を整えておくと安心です。
公立学校の厳しい規則や、子供の日本語教育サポート体制に不安を感じるようです。 JSL(日本語指導が必要な生徒)向けのサポート体制がある学校情報の提供や、バイリンガル人材による学校面談の同行を検討する必要があります。
ベトナム料理に必須な食材やハーブ類が手に入りにくいことや、日本で外食をする際の価格がベトナムに比べてとても高く感じるようです。 ベトナム食材店やアジアンマーケットの情報や、自炊を促すための情報を提供するなどのサポートが必要です。
ベトナムでもキャッシュレスが進んでおり、日本の現金主義と銀行手続きの煩雑さに戸惑うようです。銀行口座開設の必要書類と流れを事前に共有し、手続きへの同行を検討すると安心です。
年金については、アメリカのSocial Securityとは異なり、日本での勤務期間に応じて日本の年金制度への加入が必要です。帰国時に所定の手続きを踏めば脱退一時金を受け取れる制度があることを伝えておくべきです。
ベトナムの文化にも上下関係はありますが、日本の年功序列や厳格な序列、集団への同調圧力に戸惑うようです。 社内の組織図と報告ルートを明確に説明し、理解を促しましょう。職場の人間関係について相談できる窓口を設けることが重要です。
ベトナム人社員は、相手への配慮から「はい」と答える習慣がありますが、実際は理解していない(または同意していない)場合があります。 「確認のため、もう一度復唱してもらえますか」など、理解度を確認するコミュニケーションを徹底することが大切です。
日本企業の長時間労働や、形骸化した手続きに疑問を感じるようです。生産性を重視する企業姿勢を示し、不必要な残業を排除する必要があります。有給休暇の取得を奨励しましょう。
ベトナム人社員は、上下関係を重んじ、上司の指示に忠実に従う傾向があります。 ただし、あまりに一方的な指示では意見を言いにくくなるため、「質問しやすい環境」づくりが重要です。
また、グループ意識が強いため、仲間とのつながりを大切にします。 チーム単位での声かけや、小さな達成を共有する仕組みが効果的です。


上下関係を尊重し、指示を素直に受ける傾向がありますが、指示が曖昧だと混乱しやすいようです。勤勉で責任感が強い反面、叱責に敏感な人も多いため、フィードバックは丁寧に行うのが効果的です。
集団行動を好み、チーム全体での承認・共有を意識すると定着しやすいため、「みんなで進める」スタイルが合っています。
業務上の優先順位や目的を明確に示し、進捗状況を定期的に確認することや、チームの成果を評価する文化を意識することも、スムーズな職場適応につながります。
ベトナムと比べてゴミのルールが厳しいことや、満員電車にストレスを感じるようです。満員電車を避けるための通勤時間やルートを検討する必要があります。
日本のゴミの分別と収集ルールは世界的に見ても厳格で複雑で、つまずくのは当然です。近隣とのトラブル予防のためにも、居住する自治体のルールを丁寧に説明するフォローが必要です。
日本の独特な手続きや文化背景を網羅的に伝えるためには、かなりの時間と労力を要します。かつ、専門知識なしに完璧にサポートするのは困難です。複雑な初期手続きやライフラインのセットアップは、外国人受け入れに特化した支援サービスに委託することがおすすめです。
外国人社員受け入れサポートを専門としたサービスでは、住宅・医療・生活立ち上げを包括的にサポートしてもらえるため、初期対応をスムーズに進められ、離職リスクを抑えられるとともに、本来の担当業務に専念することが可能です。

ベトナム人社員は、勤勉でまじめな姿勢と高い向上心を持っています。 一方で、生活習慣や制度の違いに戸惑うことも多いため、受け入れ側の理解と支援が欠かせません。
行政手続きや生活面の不安を軽減するには、外国人社員受け入れサポートサービスを活用し、受け入れ企業の業務負担を減らしながら、安心できる環境を整えることが重要です。
日本で働くことが決まった外国人社員を受け入れるときには、ビザの取得や在留資格などの手続きや賃貸契約といった生活サポートなどを企業側で手配する必要があります。
当メディアでは、これまで数多くの外国人社員受け入れのサポートの実績(※)を持つリロケーション・インターナショナル監修のもと、受け入れの基礎知識をまとめました。
はじめて外国人社員を受け入れる現場の担当者や人事の方に向けて、国ごとに注意点や配慮したいポイントについて解説しているので、ぜひチェックしてください。
入国前に二言語で丁寧な説明を
技能実習・特定技能を中心に、ITや研究職などホワイトカラー層も増えています。ビザ申請・更新や健康保険・年金加入など手続きが複雑なため、監理団体・送り出し機関の役割分担を明確にし、二言語で案内することが有効です。
生活習慣や職場文化、食文化、ゴミ分別、公共マナー、支払い方法の違いも事前に説明すると安心につながります。帰国・転職時には在留カードや資格外活動の扱いに注意し、契約条件や評価基準、生活支援、キャリアパスの案内も重要です。
なお、2025年9月1日からはベトナム入国者も、フィリピンやネパール同様に「入国前結核スクリーニング」が必要となり、「結核非発病証明書」を提出する必要があります。ビザやCOE申請時に必要なため、最新情報を厚生労働省・入管で確認してください。
インターナショナル
外国人受け入れ担当
Mさん